ある午後の出来事

仕事の休憩中に公園で本を読んでた
雲ひとつない青空はまるで南国の海はこんな色なんだろうと勝手な想像をしてしまうくらい綺麗な水色
気持ちの良い太陽の温かさは冷たすぎる風で帳消し
いつもは子供が遊具で遊び、母親たちはシートを敷いて談笑しているこの公園もこの日は特に寒く、風が強かったせいか、ものおもいにふけているおじさんが一人、木のベンチに座っているだけでした
その公園で本を読む僕は寒さに耐えながら物語に入り込んでいた
すると突然突風が吹き荒れ、砂埃と枯葉があたり一面を覆い尽くした
風がおさまるまで顔を手で覆い、風が止むと同時に何気なく空を見上げた

水色に広がるのたくさんの枯葉が、なんだか懐かしいような切なくも思える綺麗な風景だった